クレジットカードの不正利用など他人事のように考えていましたが、まさか自分の身に災難が降りかかってくるとは思いませんでした。
不正利用されたのは楽天カード。
2018年1月現在、1,500万人以上が利用。日本国民の10人に1人は使っている計算になりますよね。つまりそれだけ不正利用される件数も多いということ。
日本クレジット協会が発表しているデータによると、クレジットカードの不正利用は平成26年が113.9億円、27年は120億円、28年は140.9億円と年々増加しているそうです。
いつあなたのクレジットカードが不正利用されてもおかしくないのが現実かと思います。
私の不正利用された体験をご覧いただき、万が一の際に参考にしていただければと思います。
いち早く不正利用に気づくために
誰にでも起こりうる不正利用、大事なのは「いかに早く気が付くか」です。
なぜ不正利用に気が付いたのか
不正利用の発覚には二つのケースが考えられます。
自分で気が付く場合と、カード会社から連絡が来るケース。
私自身、ほとんど利用していなかったクレジットカードを使って15万円程の買い物をしたところ、直後にカード会社から利用確認の連絡をもらった経験が過去にあります。
このようにクレジット会社では、通常と異なる利用があった場合などに、システム的に検知する仕組みがあります。
残念ながら今回の不正利用はこのアラートシステムに感知されることはありませんでした。
それでも「カード利用お知らせメール」をスマホで受信できるように設定していたことで、気が付くことが出来ました。
(出典:楽天カード:カード利用のお知らせ)
このメールサービスは楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAV」にログインし、「お客様情報の照会・変更」→「安心サービス」→「カード利用お知らせメールの登録・変更」で簡単に設定できます。
「カード請求額のご案内」は月一度の配信なので、利用頻度の多い場合などは、一ヶ月前に何に使ったか記憶が曖昧になることがありますよね。
その点「カード利用お知らせメール」の場合、いち早く利用状況を確認できます。
不正利用に気が付くためにも、「売上情報通知」、「速報情報通知」の両方とも、是非登録しておきたい機能です。
身に覚えのない請求
こちらが不正利用された際の利用明細です。
2017年12月22日:Air Canada、利用国:フランス、利用金額:91,500円(45,750円×2回)
12/22は、一日人間ドックに行っていたため、間違ってもフランスでAir Canadaの航空券を2枚も購入できるはずがないんですよね。
そもそもパスポートの有効期限が切れているので、海外には絶対行けないんですよね。
アラートに検知されないように、一度に9万円ではなく、二回に分けて利用したのではないかと思います。
不正利用の対処方法
まず明細内容の確認を
まずは一旦落ち着いて、請求内容をよく確認してみる必要があります。
こちらのリンク先にあるように、「利用の覚えのない明細」や、「覚えのない利用先の明細」について、該当するケースがないか、確認してみましょう。
カード会社への連絡
今回の私のケースのような利用日、利用先、利用内容とも、まったく身に覚えのない場合などは、迅速にカード会社に連絡を取りましょう。
楽天カードのコンタクトセンターへの連絡先はこちらのページにあります。
連絡、そして調査開始
私が「速報情報通知」を受け取ったのは12月30日でした。年末でしたが、幸い電話はすぐに繋がり不正利用の疑いを伝えると、まず
- クレジットカード番号、セキュリティーコードの確認
- 住所・氏名・登録電話番号で本人確認
が行われました。
次に該当明細について、私の利用ではないこと等を説明したところ、売上伝票を取り寄せて調査すること、海外での利用であることから伝票取り寄せに2カ月ほどかかる場合があると説明を受けました。
連絡を行いさえすれば、取り消しをしてくれると思っていたのですが、確かに楽天カード側に立って考えれば、利用したのが私なのか、それとも第三者による不正利用なのかを証明する証拠はどこにもありません。
仕方ありませんので、調査の依頼をし、電話を切りました。
年が明けて1月24日、だいぶ時間が経ってからメールにて調査受付開始の案内が届きました。
参考までにその内容を抜粋してご紹介すると
ご利用内容の調査受付開始のご案内
先日は、弊社のカードのご利用内容につきましてお問い合わせいただき誠にありがとうございました。
ご利用内容について調査をお受付させていただきましたのでご案内申し上げます。
売上伝票などのご利用内容に関する資料は、到着次第、ご郵送にてお送りさせていただきます。
【ご留意事項】
※海外利用の売上伝票取り寄せの場合、調査期間が2ヶ月程かかる場合がございます。
※売上伝票取り寄せを行っても、詳細な内容が不明な場合がございます。
※売上伝票取り寄せを行っても、内容そのものの回答がない場合がございます。
ご利用内容調査の結果、不正なお取引が判明した場合、お客さまへご連絡を行わせていただく場合がございます。
電話で説明されたこととほぼ同じ内容が書かれていました。
不正利用の代金といえども一度引き落とされる
不正利用といえども、取引が取り消されない限り利用した料金の引落しは行われます。
私の場合1月下旬に引落しが行われました。不正が判明すれば後日返金が行われます。
今回の不正利用は9万円だったので、引落しが出来ました。これが多額になった場合を考えるぞっとします(もっとも多額の場合、アラートで検知される可能性も高くなるとは思いますが)。
これを機にショッピング利用可能枠の見直しも検討してみたいと思っています。
不正判明、そして返金へ
不正利用が判明し連絡が届いたのは2月20日、調査を依頼してから50日が経過していました。
やはり売上伝票を海外から取り寄せたらしく、その伝票のサインが私のものではなく、外国人の氏名となっていたそうです。
伝票を取り寄せて内容を確認する手間暇を考えると、クレジットカード会社のお仕事も大変なんだな~と妙なところに感心してしまいました。
不正利用されてしまった原因については分かりませんでした。カード情報が流失したのか、スキミングによるものなのか、単なる番号の羅列でたまたま私のカード番号が使われてしまったのか、全く分かりません。
不正利用が行われたことで、カードは一旦解約となり、番号を変えて再発行してもらいました。
解約したカードで毎月の公共料金などの支払いをしている場合には、そちらの変更も届け出る必要があります。
そして不正利用の引き落とし分が口座に全額返金されたのは2月26日になってからでした。
最後に
先ほど「カード利用お知らせメール」の登録に触れましたが、このようなケースもありますので注意が必要です。
こちらの画像、一見すると「カード利用お知らせメール」に瓜二つです。
実はこれ、楽天カードの『カード利用お知らせメール』を騙ったスパムメールの文面です。会社のメールアドレスに送り付けられていたものをコピーしました。
送られてきたドメイン名も楽天のものとなっていますが、一部のリンク先が楽天のURLと異なっています。
メール差出人のアドレスを偽装するのは、知識があれば簡単にできます。
このようなケースもありますので、利用お知らせメールであっても、覚えのない明細については直接クリックすることは避けたほうが無難です。
必ず「楽天e-NAV」に自分でログインし、明細を確認する習慣をつけておいた方が無難かもしれませんね。
コメント
閑古鳥さん、こんにちは。
それは災難でしたね。
カード、怖いです((((;゜Д゜)))
我が家も気を付けたいと思います。
m(__)m
つんでれよっし~♪さん、こんにちは(^^)
お金が無事に戻って来たので、不幸中の幸いでした。
発覚した時は一瞬頭の中が真っ白状態でした(^^;
お気を付けくださいませ。