【Web内覧会#01】狭い玄関でもスペースを最大限活用し広く感じさせるための工夫

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家の顔とも呼べる玄関のご紹介です。

玄関は、色々と考えなければいけないことが、意外に沢山あります。

どの方角に玄関を設置するのか、玄関ドアは何がいいのか、収納の種類や広さ、設置する照明、採光など。

さらに限られたスペースにこれだけのものを詰め込もうとする訳で、取捨選択も必要になります。かなり広いスペースを玄関に割くことができる場合は別ですよ。

でも折角の注文住宅なので、妥協点も最小限に、かつ希望通りの間取りも実現したい。そんな想いから生まれた我が家の玄関をご覧ください。

我が家の間取りは自分自身で作成しました。使ったのはマイホームデザイナーです。

簡単に間取りを作りたい、平面図だけでは物足りない方にオススメの間取り作成用ソフト
注文住宅の建築では、間取りについてあれこれ考えて、妄想を逞しくするのは至福の時間といっても過言ではないでしょう。 ところで間取りを考える際に皆さんはどのようにしていますか? 手書き、それと...

このソフト無しで間取りを自作するのは難しかっただろうと思います。ご自分で間取りを考えたい方にはお勧めしたいソフトです。

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玄関の間取り

車幅確保優先で決めた玄関位置

我が家は東玄関

建替え前の家の東玄関の位置が最善と、経験上から分かっていましたので、今回の設計でもほぼ同じ場所に玄関を設置しました。

今回の建て替えでは、カーポートを南側に設置したので、アクセスを考えれば南玄関が最適となるはずですが、将来を見据え、敢えて東玄関を採用しました。

我が家の敷地は一見すると旗竿地のようですが、図面左側の竿部分、そして右側の旗部分も共に公道に面しています。

右側の公道に面してカーポートに2台、その上に1台の車(青部分)を駐車するスペースを確保しています。また左側の公道からも車が侵入することができます。

将来子供たちが車を運転するようになった場合、我が家では最大車で車が5台になる可能性もあります。そのため赤部分の玄関前にも駐車するスペースを確保することが必要だったのです。

玄関と建物の配置は間取りを決めていく過程で、この左側の公道からの出入りの可能性も残すことも重視しました。

玄関前のスペース

写真正面に見える柊(ヒイラギ)を切ってしまえば、車の通り抜けも可能になります。

車一台の通行を可能にするため、玄関ポーチの位置はこれ以上伸ばさないように間取りを作る必要がありました。東西方向は13マス(約12メートル)までが限界でした。

この事情は設計士にも伝えたつもりでしたが、なかなか理解してもらえず、こちらの意図する間取りが出てこなかったことも、自ら間取り作成に取り掛かる要因の一つとなりました。

細長い玄関の間取り

まずこちらはボツとなった、打ち合わせ序盤に提案された東玄関の間取り。

図面番号2-0ですから、我が家の要望を元に設計士が引いた図面です。いわゆる最初のたたき台として提案されたものですね。

玄関とホールの合計で3帖、シューズクローク(土間収納)1帖の合わせて4帖のごく普通の間取りです。

しかしこれだと東西方向14マスとなるため、車幅確保は難しいこと、玄関ホールの狭さや形に納得がいかないことから不採用となりました。

一方、こちらが最終的な我が家の玄関。

玄関ドアを開けて正面に框が来るのが普通のパターンですが、シューズボックス。框は正面右手になっており、玄関としては一風変わった配置となっています。

玄関とホールの合計で3帖、シューズクローク(土間収納)1帖の合わせて4帖。

先ほどと同じ4帖の玄関ですが、東西方向に2マスで収まっているため、我が家の事情ではこれがベストなんですね。

ポーチまで含めたスペースはこれでOKなんですが、この玄関のデメリットは入ると正面にシューズボックスが鎮座してしまうこと。

玄関ドアを開けると一瞬「!」と思われるかもしれません。

狭さや圧迫感を感じさせないための工夫

玄関正面はどうにもならないので、正面左右の空間を広く見せる工夫をすることで、圧迫感を感じさせないようにしています。

玄関と階段を隣接

圧迫感を少しでも軽減しようと、ボックス階段を玄関のすぐ脇に設置しました。

玄関土間部分から5マス分の視線が抜けますので、横方向は多少広く感じられます。また階段は吹き抜けとなっており、縦方向の広がりも感じることができます。

階段も吹き抜けの一種となりますので、ボックス階段以外に吹き抜けを設置する場合には制約も生まれます。注意してくださいね。

また玄関正面左側にはシューズクロークがあります。窓も含めて視線の広がりを意識し、狭い玄関ですが、少しでも開放的に感じられるように工夫をしました。

玄関斜め框施工

玄関斜め框施工:オプション価格15,000円

框を斜めにしない場合には、写真の赤線の部分に框がきます。玄関土間は2帖と広くなりますが、玄関ホールは1帖とかなり狭くなってしまいます。

この狭さを少しでも和らげるため設計士から提案されたのがこのオプションでした。

玄関ホールは多少広く感じられますし、シューズボックスの右半分は、玄関土間に降りなくても手が届きます。

玄関で採用した設備の紹介

玄関ドアは三協アルミのプロセレーネ

玄関ドアには三協アルミのプロセレーネ(モダン)、色はカフェボローニアを選択。

便利なのは分かりますが、特に必要性を感じなかったため、UBキーガル、UBアーチハンドルなどのオプションは不採用となりました。

UBキーガルは配線が必要となりますので、後付すると多額の費用が必要になりますので、その点だけは中止してください。もっとも今は後付できる電子錠もたくさん販売されています。

玄関ドア左は、採光用のFIX窓(JF1061)

東に面した窓は、朝日をたっぷりと室内に取り込んで玄関を明るくしてくれるメリットがあります。

逆にデメリットとして夏場は日射熱により室温上昇にもつながることも頭に入れておくといいかも知れません。東窓は太陽が低い位置から差し込むことになりますので、日射熱に加えて眩しさに対しても何らかの対策が必要になる場合もあります。

こちらの記事でも触れましたが、関東地方では家の東西南北の壁が受ける一年間の受熱量を調べると、受熱量が最大になるのは東の壁、南、西、北の順になります。

採光用の窓には注意が必要です。大きい窓、沢山の窓が必ずしも優れているわけではありません。

設置を間違うと日射熱だけではなく採光面からもハニカムシェードを閉めっぱなしになってしまったなど、全く役に立たなくなるケースもあります。

このドアにした理由

一条工務店では三協アルミの玄関ドアの中から数種類が標準で選べます。我が家がこのドアを選択したのは

  1. デザインが好み
  2. 標準品である上に親子ドアも追加料金なし
  3. 断熱性能がK1.5
  4. 打合せの展示場が同じドアを使っており、現物の確認が可能だった

などの理由があります。

仕様確認ノートにも写真は掲載されているのですが、実際の色合いとは若干色合いが違う気がします。メーカーHPやショールームなどで現物で色合いを確認した方が後々後悔しないと思います。

玄関ドアの断熱性能には注意

三協アルミのプロセレーネ(モダン)はK1.5仕様断熱玄関ドアです。

K1.5とはドアの断熱性能を表わす仕様区分のことです。断熱性能は三協アルミのHPを見ると詳しく書かれていますが、これにはK2までの記載しかありません。

参考 玄関選びのポイント 玄関の機能 断熱性能(断熱)

K1.5とは熱貫流率(熱の伝えやすさを表した値)が1.74W/㎡・K以下になります。

ドアの断熱性能
  • K4 4.07W/㎡・K
  • K3 3.49W/㎡・K
  • K2 2.33W/㎡・K
  • K1.5 1.74W/㎡・K

(参考)トリプルガラス樹脂サッシ 0.8W/㎡・K

一般仕様(断熱材なし)<K4<K3<K2<K1.5の順にKの値が低いほど断熱性が高いと理解しておけばいいかと思います。

トリプルガラス樹脂サッシの熱貫流率は0.8W/㎡・K、これと比べて玄関ドアの断熱性がいかに劣るかが分かります。それだけ玄関ドアは外気温の影響を伝えやすくなっているのです。

さらに寒冷地以外は玄関タイルに床暖房は入っていません。冬期、玄関スペースを広く取ることは、他の部屋との温度差も大きくなる、すなわち寒さを感じる、冷気を感じるリスクも併せ持つことを知っておいたほうがいいかもしれません。

広すぎる玄関土間にもリスクが存在することを知っておきましょう

オプションで採用した手摺り

玄関手摺り:オプション価格8,000円

オプションの中ではかなり安い部類ですが、逆にコストパフォーマンスは抜群です。

手摺りの位置

位置はちょうど玄関框と土間の境目あたりに設置してあります。框を上がる時だけではなく、靴を履く時の支えにもなり、この位置がベストかなと思います。

手摺りを掴めば、玄関の鍵にも手が届くのは設置を検討した時には考えていなかった副産物でした。

手摺りの高さ

手摺りは必要でもデザインや形状など好みでない場合、DIYされる方もお見掛けします。設置に当たり参考になるかもしれませんので、高さをご紹介しておきます。

床から手摺りの下端までの高さは60㎝。

手摺りの上端までの高さが140㎝、手摺り本体の長さは80㎝になっています。

大工さんによれば「この位の高さであれば子供でも十分使えるので、玄関の壁紙が汚れなくていいですよ」とのことでした。

はじめは両親のためにと思って設置したオプションなのですが、実際には家族全員が使っています。値段もお手軽なのでこのオプションはおススメです。

シューズボックス

シューズボックスは玄関正面。採用したのはM143L、色はライトウォールナット。シューズウォールと違い扉に取っ手が付いているため、開閉が楽で、扉の汚れが目立たないのも特徴です。

図の網掛けの部分の扉の裏にミラーがついています。その収納力はかなりのものです。

我が家の様な二世帯6人家族だと収納力は若干不足しますが、単世帯だとこれでも十分だと思います。

右側中央部分の棚、ここには2口コンセント、そして後からエコカラットを施工しました。

シューズウォールと違って、貴重な収納力を犠牲にしている訳で、有効活用が求められる場所です。現在は宅配便用のハンコや到着した郵便物などを置いておく場所として活用しています。

玄関の照明はすべてダウンライト

我が家の玄関の照明は、玄関ポーチも含めてすべてLEDキャンペーン標準のダウンライトを採用しました。

LED照明で省エネ・節電キャンペーン:価格3,000円×延床面積

ポーチの照明はダウンライト1個、しかも60W相当のWMLですが、特に明るさも問題なかったです。

またシューズクロークのみ昼白色、それ以外の照明は電球色にしました。

昼白色は外の明かりに近い自然な白色、電球色は温かみのあるオレンジ色になります。

参考 パルック蛍光灯の選び方のポイント(Panasonic)

LEDキャンペーンで選べるダウンライトには調光機能がありません

場所ごとに昼白色、電球色をあらかじめ決めて置かなければいけません、注意してください。

玄関上の庇はバルコニー

i-smartの玄関雨避けとして使われるものは

  • バルコニーの設置
  • アーバンルーフ(オプション)の設置
  • 部屋又は屋根を設置する

などがあります。我が家ではこのうちバルコニーを庇にしました。

またバルコニー横にはi-smartの特徴でもある袖壁を設置しました。当初は玄関向かって左側に設計されていましたが、構造上必要なものではないことから右側に動かしました。

デザイン的には左(南側)が良いと思いますが、敢えて右(北側)に設置しています。群馬は冬~春にかけて北西からのからっ風が強く吹く地域、北側に袖壁を設けることで、その影響を軽減するのが主な目的です。

横から入る玄関

私のブログに辿りつく方の検索ワードで時々出てくるのが、「横から入る玄関」。横から入る玄関とは上手い事言うなぁ~と感心させられてしまいますが、まさに我が家の玄関は横から入る形となっております。

動線を考えれば、玄関入ってすぐに右に90度向いて靴を脱ぐという行動は、苦痛以外の何物でもない気がしますが、間取りの作成上これがベストだったと思います。

玄関につきもののポストは外構工事の際に設置しました。ポストは自分で購入しましたが、どのように設置すればいいのか、疑問に思われる場合にはこちらから確認してくださいね。

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