綺麗な写真が散りばめられたWeb内覧会はとても素敵ですし、様々な事例を見ておくことで家づくりの参考にもなります。
しかし「ここは失敗した、ダメだった」の具体例も数多くインプットしておくことも、とても大切。
実際に家を建てて、そこで暮らしているからこそ、図面上では分からなかった意外な盲点、失敗点など様々なケースを居ながらにして見ることができるのも、Web内覧会を見る上で大切なこと。
我が家のWeb内覧会でご紹介してきた失敗例をまとめてご紹介します。
新築にあたっての失敗点の数々
選択した窓の失敗
冒頭の画像から既に失敗点があります、掃き出し窓の多用です。
窓には
- 開口部として外への出入り
- 眺望を楽しむため
- 風を通すため
といった様々な役割があります。
その役割に応じて引違い窓、開き窓、FIX窓などi-smartでも様々な種類の窓を選択出来ます。
我が家では南側の窓については、外への出入り、眺望を重視した結果、南向きの窓は吹抜けのFIX窓、シューズクロークの開き窓以外はすべて掃き出し窓を採用しました。
開き窓は強風に煽られて金具や丁番がダメになるケースを見たことがあり、使う箇所を必要最低限に留めました、群馬のからっ風が凄いですからね。
その結果が…結露です。
掃出し窓(引違い戸)は気密性が他の種類の窓に比べて劣る事から、結露に悩まされました。
絶対湿度をコントロールすることで、ある程度防げることは、徐々にですが学習しつつあります。それでも完全に克服は出来ておりません。
特に加湿器を使う場合には絶対湿度を理解しておかないと、カビや結露などによる家の劣化にもつながりますので、十分に注意が必要です。
吹き抜け周辺の寝室の配置
二世帯住宅の我が家、親世帯と子世帯では生活時間に若干の差があります。
親世帯はとにかく早起き、朝5時ぐらいから起き出して活動を始めますので、吹き抜けを通して主寝室まで生活音が聞こえてきます。
高気密高断熱住宅では外の音はあまり室内に入ってきませんが、逆に室内の音がかなり響く欠点もあります。まして吹き抜けを設置した場合などは尚更です。
吹き抜けの直下のリビングのテレビは生活時間帯のズレから使用時間に著しく制限を加えられることになりました。
i-smartでの吹き抜け設置を検討する場合、独自のルールが存在します。
ロスガードの排気口(RA:Return Air)の音
こちらの記事でご紹介したRAが排気する際に発生する音です。
我が家のRAは二か所とも吹抜けに面した二階廊下の天井に位置しています。この二階廊下に面しているのが主寝室になっています。
寝室のドアに近い位置では、深夜辺りが静まった際にこのRAの音が気になる場合があります。直下で計測したところ、63dBと近くに設置されているロスガードより大きな音が出ていました。
ロスガードの設置場所については検討される方も多いと思いますが、このRAの設置場所についても検討してみては如何でしょうか。
寝室の近くに設置してしまい音が気になって寝られない時には、寝付くまでの間、ロスガードのお休みモード(一時間だけ運転を停止させる機能)を利用するのも有効な方法です。
また排気グリルに埃が付いていると音は大きくなりますので、コマメに掃除することも必要です。
スイッチ・照明関係
スイッチ関係の失敗は枚挙に遑がありません。
こちらの記事で取り上げたキッチンの勝手口のスイッチの位置。さらには
リモコンニッチに設置したリビングの照明スイッチです。リモコンニッチが壁面より凹んでいますので、スイッチが押しにくいと私は感じます。
こちらの記事でも失敗した点を挙げています。リビングに将来エアコンを設置するかもしれないと考えて付けておいたエアコン専用コンセントとダクトの穴です。20帖ほどのLDKでしたらRAYエアコン一台で十分でした。
また設置してみたもののあまり利用していない照明が、二か所あります。
まずはスリットスライダー近くのダウンライト、これは全く使っておりません。そもそも何でここにダウンライトを付けたのかもよく覚えていないんです。
スリットスライダーを照らして、何となくお洒落な気もしますが、実用性の低いものは毎日の生活ではやがて使わなくなる場合があります。
打ち合わせ中はとかく夢を見がちですが、実生活で本当に利用するのか?一度冷静になって考えることをおすすめします。
次に吹抜けに面した二階の廊下のダウンライトです。吹抜けの下のリビングを使っている場合は吹抜けのダウンライト3個が点灯していれば照度は十分にありますし、消えている場合でも二階の廊下には足元灯がありますので、全く使っていません。
さらにこれを点灯させるスイッチも階段と二階のセカンドリビング内あることから、非常に使い勝手は悪いです。
陸屋根の窓の選択
こちらで記事にした陸屋根に設置した窓での失敗点。
庇が掛からない場所で引違い窓を設置した場合、風向きにもよりますが高確率でサッシのレールに水溜りができます。ハッキリ言って掃除が大変なので、それでも採用したい場合は覚悟してください^^;
また陸屋根ではない場所でも、庇のかかり方が少ない場所については、風向きによって同じことになります。
LED照明は意外と眩しかった
夜中トイレに行くまでの照明が眩しすぎたのは失敗点です。これまで住まいでLED照明を一度も使ったことのない我が家、LED照明といえば長寿命、電気消費量が少なく経済的くらいしかイメージがありませんでした。
設計士からもこれについては特にアドバイスもなく、私自身もあまり気にもしていませんでした。
ところが白熱電球や蛍光灯は全方向に光が発散されるのに対して、LED照明は特定方向に集中して光が出るため眩しく感じるそうです。
トイレへ行く際に通る廊下のダウンライトはかってにスイッチで制御されているので、両親は夜間かってにスイッチをオフにして使っているようです。真っ暗でも一カ所の足元灯とホタルスイッチの灯りを頼りにトイレにはたどり着けるので、かってにスイッチはオフにしても問題ないと話しておりますが、毎晩のことなので不便ですね。
最後に
失敗点は色々とあるのですが、実はあまり後悔はしておりません。失敗に関しては、打合せの最中には何度も図面を見直して自分自身が決めたことなので己の不明を恥じるしかないです。
「三度建てなければ満足する家は出来ない」と言われたのは昔のこと。今はネットでたいていの情報が簡単に手に入ります。
理想を追い求めるのも素敵な事ですが、失敗しないことを意識した家づくりを考えることもまた大切になります。
コメント
11月にダウンロードしましたオプション一覧サイトが見られなくなりました。
あらためて新しいサイトをお知らせいただければと思います。
こんばんは^^
古い一覧表は順次削除しておりますのでご迷惑をお掛けしました。
メールお送りしましたのでご確認ください。