2017年5月の太陽光発電とここ一年のデータを元にした調達価格による売電額の違い

太陽光発電
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5月は一年でもっとも発電量が多くなる太陽光発電では書き入れ時ですが、お住いの地域では如何でしたでしょうか?

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太陽光発電設備に関するデータ

はじめに我が家の太陽光発電の設備に関するデータをご紹介しておきます。

我が家の太陽光発電の設備
  • 太陽電池モジュール(単結晶)…20.09kW(屋根15.17kW、ソーラーカーポート 4.92kW)
  • 屋根勾配…1.5寸(屋根搭載・カーポート共)
  • パネルの方位角…真南より2.45度東向き
  • パネル設置場所…群馬県前橋市
  • 買取価格…全量買取32円(税込34.56円)
  • 夢発電システム利用…金利1%、支払回数120回(10年)、元利均等返済、毎月の元利金合計57,821円

特に断りが無い場合、発電量は我が家のパネル搭載量20.09kWによるデータです

パネルの仕様については、日本産業のHPをご覧ください。

参考 「夢発電システム」の仕様概要

5月の発電量

発電結果

太陽光発電1~5月までの結果

5月の発電量は2582.93kWh(太陽光パネル1kWあたり128kWh)でした。

一条工務店発行の太陽光発電年間発電量予想

一条工務店のシミュレーションによれば5月の発電量が2,420kWhとなっていますので、シミュレーション比では106%となりました。年1%パネルが劣化すると仮定して計算してみると107%となります。

シミュレーション数値は超えたものの、もっとも発電量が期待できる5月としては、正直物足りない結果に終わりました。

昨年5月より発電量が少なかった原因

昨年と今年の発電に関係する気象データの比較です。

日照時間全天日射量(MJ/㎡)発電量(kW/h)平均気温
2016年5月208.0582.752,693.520.2℃
2017年5月209.8570.812,582.919.7℃

発電量を左右する全天日射量が昨年より12MJ/㎡ほど少なかったことが原因の一つかもしれません。12MJ/㎡での発電量はどのくらい?と思われるかもしれませんが、我が家のパネル搭載量ではおおよそ70kWhほどになります。

残り40kWh程度の差についてはデータを観測している気象台と我が家の距離からくる天候の違いによるものかと思われます。

なお日照時間でみると、5月のほうが多くなっています。日照時間は直射光によって物体の影が分かるくらいの明るさ(直達日射量が120W/㎡以上)があればカウントされますので、目安とはなりますが、発電量との相関関係は全天日射量と比べて低くなります。

発電開始以来の全天日射量と発電量の関係をグラフにしてみました。

全天日射量と発電量の関係

日射は夏至を迎える来月が一年の内でもピークとなりますが、入梅の時期を迎えること、気温の上昇などもありますので、発電量は今月がピークとなります。

調達価格からみる売電額の違い

ここ一年間の我が家の発電実績をもとに、調達価格が変わることで売電金額がどれくらい変わってくるのかを見ておきます。これから先、太陽光発電をご検討の方にとってはかなり厳しい数字となっています。

調達価格の今後については、以前の記事で取り上げたことがありますので、詳細はこちらをご覧いただくとして

平成29年度以降の太陽光発電の調達価格が判明、2020年は14円、2030年には…
12月13日に開催された調達価格等算定員会で来年度以降の再生可能エネルギーの調達価格についての委員長案が発表されました。 この調達価格等算定員会の意見を尊重し、今年度内に経済産業大臣が決定し、来...

今回は10kW以上の全量買取の調達価格で見ておきます。

平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度平成29年度
10kW以上40円+税36円+税32円+税29円+税24円+税21円+税

分かりやすいように、パネルをちょうど10kW搭載した場合の発電量で計算してみました(我が家の発電量÷20.09×10で発電量を計算しています)。

 発電量(kW/h)売電価格
(40円+税)
売電価格
(36円+税)
売電価格
(32円+税)
売電価格
(29円+税)
売電価格
(24円+税)
売電価格
(21円+税)
2016年6月1,09947,477円42,729円37,981円34,421円28,486円24,925円
2016年7月1,13549,032円44,129円39,226円35,548円29,419円25,742円
2016年8月1,13749,118円44,207円39,295円35,611円29,471円25,787円
2016年9月78633,955円30,560円27,164円24,618円20,373円17,826円
2016年10月88938,405円34,564円30,724円27,843円23,043円20,163円
2016年11月73231,622円28,460円25,298円22,926円18,973円16,602円
2016年12月87037,584円33,826円30,067円27,248円22,550円19,732円
2017年1月94340,738円36,664円32,590円29,535円24,443円21,387円
2017年2月1,11448,125円43,312円38,500円34,890円28,875円25,266円
2017年3月1,19851,754円46,578円41,403円37,521円31,052円27,171円
2017年4月1,36558,968円53,071円47,174円42,752円35,381円30,958円
2017年5月1,28555,512円49,961円44,410円40,246円33,307円29,144円
 年合計12,553542,290円488,061円433,832円393,160円325,374円284,702円

平成29年度の調達価格は21円となっています。この単価で10kWのパネルを搭載した場合、一年間の売電価格はざっくりとした計算でおよそ28万になります。

一条工務店が今年の2月まで行っていた太陽光パネルのキャンペーン価格は1kWあたり24万円となっています。

イニシャルコストであるパネル代、工事費、そしてランニングコストの金利、定額電灯料金(全量のみ)、所得税、パワコンの交換費用などの合計を考慮しなければいけないことを考慮に入れて検討して下さい。

また全量買取を選択するのか、余剰買取を選択するかによっても収支は異なってきます。

太陽光発電全量買取と余剰買取の比較 どちらを選んだ方がお得なのかシミュレーションしてみました
年々低下する太陽光発電の買取価格ですが、10kW以上のパネルを搭載する場合であれば何も考えずに全量買取を選べばよかった時代はすでに終わりを迎えています。 これから太陽光発電の導入を検討す...

最後に

今月の太陽光発電は残念な結果になりましたが、1月~5月の合計では、今のところシミュレーション比122%と比較的順調に推移しています。年間を通して必ずシミュレーション割れをしてくる時期もありますので、稼げる時期に沢山発電しておいてほしいものです。

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