水回りといえば、毎日きちんと掃除をしているつもりでも、汚れや水垢がつきやすい場所。一度ついてしまった頑固な汚れは、落とすのに労力や時間が掛かるためとても厄介ですよね。
水回りのコーティングはこのような汚れや水垢をつきにくくし、さらに商品によってはカビも生えにくくしてくれる優れものです。
数多くの水回りコーティングが発売されていますが、商品の性能は様々、値段もピンからキリまで、レビューを見ていると、中には塗った翌日に撥水効果が薄れてしまったという例まで見かけることも。
3月に一条施主の間ではお馴染みのフロアコーティング施工会社「森のしずく」から水回りコーティング剤が新発売されました。
A I I PROTECT
オールプロテクト
水まわり専用コーティング剤が森のしずくから販売になりました!
詳しくはこちらhttps://t.co/0jdvhs0Ysb pic.twitter.com/itP3IB1VB9— フロアコーティング森のしずく (@morinosizuku429) March 15, 2018
森のしずくはフロアコーティングの施工では、商品力、技術力やアフターフォローなどにおいて定評のある会社ですが、コーティング剤のような商品販売は今回が初めてです。
どんな商品なのか気になり、森のしずくの公式Twitterでアナウンスされたのを機会に、早速入手し利用してみることにしました。
我が家では3月にコーティングを行い2か月が経過しました。効果の持続性も含めて検証してみたいと思います。
記事内容はあくまで私個人の使用感で、コーティングによる効果を保証するものではありません。必ず自己責任でご利用くださるようお願いいたします。
「All protect」ってどのようなコーティング剤なのか
水回り専用のコーティング剤「All protect」
- 内容量180ml
- 定価5,980円(税込)
気になる成分は?
フッ素コーティングやシリコンコーティングなど一般的に流通しているコーティング剤と違って、このコーティング剤の成分はチタンと高純度シリカ化合物。
キッチンのシンクなどのコーティングも可能と説明されていますが、食品を調理する場所なので、使われている成分も気になるところですね。
チタンはインプラント材料として広く用いられている、身体親和性の高い金属。
またシリカはシリカ(ケイ素)と表示されることが多いようですが、厳密には別の物質です。元素記号で言えばシリカはSi、ケイ素はSiO2
シリカ(Si)は、二酸化ケイ素(SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。純粋なシリカは無色透明であるが、自然界には不純物を含む有色のものも存在する。自然界では長石類に次いで産出量が多い。鉱物として存在するほか生体内にも微量ながら含まれる。
(出典:wikipedia)
効果は別として、ケイ素はサプリメントにも使われている物質です。専門家ではありませんが、直接体内に摂取するわけでもありませんので、特に気にする必要はなさそうです。
また「All protect」のホームページには「赤ちゃんやペットのいるご家庭、病院での施工も安心」という表示もあります。
水回りのコーティング剤としては、あまりお目にかからない成分ですが、利用にあたり特に問題はなさそうです。
コーティング可能な素材
この「All protect」、塗布できる素材は豊富な部類になります。一般家庭の水回りに使用されている素材はほぼカバーしています。
使用できる素材
- タイル
- ガラス
- 鏡
- 鏡面パネル
- ステンレス
- FRP(繊維強化プラスチック)
- プラスチック
- 衛生陶器
もちろん使用できない素材もありますので、ご利用の際には十分ご注意ください。
使用できない素材
- フローリング床
- 金箔
- 金銀製品
- 布製品
- 白木
水回り専用と謳っている製品なので、特に不都合はなさそうですね。
森のしずくへ問い合わせたところ、石材タイルや白木への専用コーティング剤も、販売に向けて現在準備中だそうです。
こちらも期待したいです。
「All protect」を使うメリットは?
水回りのコーティング剤「All protect」を利用するメリットとしては
などでしょうか。
水回りをコーティングすることで、汚れがつきにくく、ついてしまった場合でも落としやすくなるなどの効果が得られます。
毎日の掃除の負担軽減につながり、何かと忙しいご家庭にとっては家事の時短にもつながり嬉しいことです。
さらにコーティングにより素材表面がピカピカになるので、水回りが明るく感じられるのもメリットの一つにあげられるかもしれませんね。
防カビ効果は全くカビが生えなくなるわけではなく、条件さえ揃えばカビは繁殖します。
コーティングの様子
コーティング方法
コーティング手順は非常に簡単なので、敢えて詳しく説明する必要もなさそうです。
- 施工部分の汚れを良く落とし、乾燥させる
- コーティング剤をスプレーする(目安は1㎡あたり3プッシュ)
- 付属のスポンジで均一に塗り込む
- 付属の布で表面がツルツルになるまで拭き取る
実際に作業してみると、塗りムラが生じたりすることもありませんので手軽に作業できます。「DIYに自信がない」という方でも抵抗なく塗布することができます。
新築以外の場合、むしろ施工部分の汚れ落としの方が時間を取られます。日頃からピカピカにしていれば、特別問題ないのですが…。
コーティングする際に注意すること
取扱説明書によれば、注意事項として
- 施工後1~2時間は施工場所が水濡れしないようにする
- 換気を十分に行いながら施工する
などが挙げられています。
換気は必要ですが、コーティング剤は無臭です。臭いに敏感な方でも安心して施工ができます。
これ以外にも施工して気が付いた点としては
- 塗り残しに注意すること
- 施工部分の汚れを残したままコーティングしないように気を付けること
でしょうか。
いずれも私が施工した中でやらかしてしまったことです。施工後に分かることなので、はじめての場合には注意してくださいね。
まずコーティング液は透明なので、広い面積に塗る場合、うっかりするとどこをコーティングしたのか分からなくなってしまいます。塗り残した部分は、周囲と明らかに撥水力が異なります。
また素材の汚れにも気を付けましょう。水回りは白色の素材が多く、水垢ごとコーティングしてしまうと、こればかりは後からではどうにもなりません。
コーティング後の撥水力
我が家でコーティングしてみたのは、次の3か所です。
- 一条工務店i-smartの洗面台「リュクスドレッサー」
- 2Fセカンド洗面台(ラバトリードレッサーTOTO Vシリーズ、人造大理石製(不飽和ポリエステル系樹脂)
- トイレ手洗い器
こちらはコーティング直後のリュクスドレッサーのボウル部分。
塗ったばかりなので当たり前ですが、気持ちいいぐらい水を弾きます。
水回りのお掃除では「あっちこっちふきん」を使っています。
このふきんは吸水性に優れ、拭き後が残らないのが特徴。コーティング後の洗面台には、このふきんでの拭き上げがおススメです。
我が家のコーティング後のリュクスドレッサーの掃除手順は
- 水で濡らしたあっちこっちふきんで素材表面の汚れを拭き取る
- ふきんを絞り、拭き上げをおこなう
だけです。洗剤を使うことなく掃除ができ、楽して綺麗な状態をキープできます。
コーティングから二か月経過後
利用頻度の高いリュクスドレッサー
次にコーティングをしてから二か月後の様子リュクスドレッサーの様子です。
水栓のシャワーからの水が直接当たる中心部分では、若干ですが撥水力の低下が確認できます。その他の部分についてはコーティング直後とくらべても変化はありません。
水回りのコーティングは、フロアコーティングと異なり厚い塗膜を形成しにくいため、このように水が直接かかる頻度が高い箇所ではその効果が長く続くことはありません。
このような箇所での持続性は1~3か月くらいが普通と考えておいた方が良いでしょう。
利用頻度の低い手洗いカウンター
一方こちらは我が家では利用頻度が少ないトイレの手洗いカウンター。こちらも同時期にコーティングしました。トイレの隣が洗面所となっていることから、頻繁に使用することはありません。
写真をご覧いただくと分かりますが、2か月経過した現在でもしっかりと撥水しています。利用頻度が低ければ、このように効果の持続も長く続きます。
最後に
水回りのコーティング剤の効果をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか?
この「All protect」、お値段は5,980円と水回りコーティングのなかでは普通~高めの価格帯になると思います。成分がチタンと高純度シリカ化合物で、フッ素コーティングやシリコンコーティングと異なるため、値段の評価は難しいところです。
それでも容量が180mlと多めで、これだけでかなり広い面積を施工することが可能です。キッチンのシンク、洗面台のボウル、浴室など水回りでは効果がなくなってきたら再施工する使い方をしてもいいのではないでしょうか。
コーティングに掛ける手間が少なく、それでいて楽して水回りを綺麗に保つことができるこのコーティング剤、気になる方は公式ホームページより購入可能です。一度覗いてみてはいかがでしょうか。
コメント
おはようございます。
情報ありがとうございます♡*ฅ´ω`ฅ*
以前賑わした、3年キープのコーティングがありますが、けっこうすぐ撥水がなくなる。
すぐ剥がれてきた❗️
と言うレビューを見ます。
どうしたらすぐ剥がれてくるか試しにコーティングしてみたところ
日々のお掃除でスポンジを多様すると
剥げる感じですかね
幸い我が家はマイクロファイバーでの
軽い掃除のため、剥がれる事はなかったですが
そちらのコーティングは
スポンジでの泡泡掃除でも耐久は
あるのでしょうか?
ちょっと気になるところです。
かすみさんこんにちは^^
記事内でご紹介しましたが、我が家も掃除はマイクロファイバー製のあっちこっちふきんで汚れを落としてから拭き上げをしています。
残念ながら?スポンジと洗剤を使っての掃除は行っていませんでしたので、その場合の耐久性については検証できていません。
キッチンのシンクへの塗布であれば、そのようなケースも考えられると思いますので、次に試してみたいと思います。
コメントありがとうございました(^^)
こんばんは、つんでれよっし~♪です
欲しい~~!!
(ノ´∀`*)
つんでれよっし~♪さんこんにちは(^^)
ちょっとお高いですが価格に見合った効果は得られるかと思いますよ。