2016年9月分の電気料金請求額 RAYエアコンの再熱除湿で電気代と快適さが大幅上昇

電気代
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閑古鳥です。

今回の請求期間では全館冷房に加えて、RAYエアコンの再熱除湿運転でどの位電気代が上昇するのか実験してみました。二、三日で通常の冷房に切り替えるつもりがすっかりその快適さを満喫し、当然のごとく結果電気代は大幅上昇しました。

それにしても湿度が低くなり非常に快適です。そんな中やって来た9月分の電気使用量のお知らせ、果たしてこの快適さと引き換えに電気代はどれくらい高くなったのでしょうか(^^;

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契約基本情報

契約種別 電化上手、10kVA(基本料金2,160円)

料金単価(単位:1kWhあたり)

  • 昼間(10時~17時)38.63円(夏季:7/1~9/30)、31.63円(夏季以外)
  • 朝晩(7時~10時、17時~23時)25.92円
  • 夜間(23時~7時)12.16円

家族構成 二世帯6人(親世帯2名、子世帯4名)

施工面積 47坪

エアコン 5台

電化上手の新規受け付けは2016年3月末で終了しています。これから東電のオール電化向け料金プランはスマートライフプランになりますが、料金体系がかなり違いますので、ご覧いただく際にはご注意ください。

電化上手とスマートライフプランの異なる点、電気料金の比較などはこちらの記事をご覧ください。

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9月分の電気料金

請求書上は9月の電気代なのですが、電気料金の請求期間としては8/5-9/6までの33日間となっています。実質的には8月に使用した電気の請求になります。

ご覧いただく際には検針が月初となっている関係から、請求月と実際の使用期間のズレが大きくなっている点にご注意ください。

電気料金

この請求期間の電気料金は20,047円となりました。前月と比較して5,147円増加しました。

7/1より昼間の料金単価が38.63円に上昇している影響も勿論のこと、RAYエアコンの再熱除湿運転による電気使用量の増加が大きく影響しています。

電気使用量

電気使用量は800kWh241kWh増加しました

請求の日数が異なるので、一日当たりの電気使用量で比較してみます。

24時間再熱除湿運転を行った結果、各時間帯とも満遍なく増加しました。

スマートライフプランでの電気代

昼間の消費量がここまで増えてくると電気料金だけの比較では「電化上手」より昼間の単価が安い「スマートライフプラン」の方が安くなります。

今回の請求期間で試算したところ「電化上手」が20,031円に対して「スマートライフプラン」は18,373円と1,658円ほど安くなります(検針時間の関係から請求額とは一致していません)。

ただし基本料金とオール電化割引を考慮すれば差は縮まってしまいます。

RAYエアコンの再熱除湿運転

お恥ずかしい話ですがRAYエアコンのような性能のいい上位機種のエアコンなど一度も使ったことがありませんでした。エアコン=冷房しか使ったことのない私は再熱除湿などという言葉自体i-smartで暮らすまで全く知りませんでした。

この辺の知識は事前に知っておくだけで、打ち合わせの際、間取り作成などに非常に役に立つと思いますよ。

再熱除湿とは?

再熱除湿とは室温を下げずに湿度だけを下げる除湿方法です。

空気を一度冷やすことで水分を取り除き、その後冷えた空気を暖めて室内に戻すのが再熱除湿です。

(出典:CHOFU ヒートポンプ式熱源カタログより引用)

「冷房」、「弱冷房除湿(ドライ)」、「再熱除湿」の違い

①目的

冷房…温度を下げる

弱冷房除湿・再熱除湿…湿度を下げる

②部屋の温度

冷房…下がる

弱冷房除湿…若干下がる

再熱除湿…ほとんど下がらない

③電気代

弱冷房除湿<冷房<再熱除湿

どの位電気代が変わるのか?

年9月から約一年間の電気使用料と平均気温の関係を表したグラフです。

8/24に再熱除湿運転を開始、外気温が下がってきたのにもかかわらず電気使用量が増加した部分。その後2日ほど通常の冷房運転に切り替えた(グラフ一番右の谷が出来ている部分)ところ電気使用量も減少したことから、この増加が再熱除湿運転によるものであることが確認できました。

通常冷房運転22日間平均…一日当たりの電気使用量22.56kWh、電気代594.2円

再熱除湿運転9日間平均…一日当たりの電気使用量28.02kWh、電気代714.9円

使用量で一日当たり5.46kWh増加、電気代にして120.7円増加しました。

*注意…47坪での電気使用量、電気代になります、また間取りが異なると電力消費量も変わりますので参考程度にご覧ください。

どの位快適なのか?

リビングに置いた温湿度計です。室温はそれほど低くないのですが、湿度が低いと非常に快適です。

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この期間屋外の相対湿度は80~95%とかなり高かったのにもかかわらず、室内は50~58%と非常に低くなっています。

ロスガードには除湿効果はありませんので、通常の冷房運転だけでは湿度は下がりません、むしろ上昇します。

高気密高断熱住宅では湿度がさがらなく高い不快な状況を嫌って室温を下げるとさらに湿度は上昇してしまいます。

絶対湿度を計算してグラフにしてみると空気中の水分量は室内ではほぼ一定を保っていることが分かります。この辺が再熱除湿の機能を持つエアコンならではの素晴らしい所かと思います。

絶対湿度の計算方法については、先ほどのデータロガーの記事にあります。興味ある方はご覧ください。

相対湿度と絶対湿度の違いについてはよく理解しておく必要があります。特に冬場の結露について対策する上では絶対湿度のコントロールが必要になってきますから、知っておいて損はないでしょう。夏場でも今回のような冷房中の湿度を考える上では知っておいた方が応用がききます。

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こちらのパナソニックのサイトの説明が分かりやすいかと思います。

最後に

再熱除湿は電気代がかかるものの、かなり快適な生活を約束してくれます。

さらに欲を言えばRAYエアコンの位置についても考察が必要です。湿った空気は乾いた空気より軽いため、RAYエアコン又は再熱除湿機能を持つエアコンを二階に設置することで、より効果的に家の湿度をコントロールできるかもしれません。

私のように設計段階ではあまりの意識の低さから見逃していたこの部分、これから打ち合わせを控えている方には是非知っておきたいものです。

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