巾木(はばぎ、はばき)とは壁の一番下の部分、フローリングなどの床との境目に設置される仕上げ材のこと、i-smartでは白い木製の巾木が使われています。
この巾木、色が色だけに、ホコリや汚れが非常に目立ちます。
我が家でも最近では黒ずんでホコリが取れにくくなる、茶色に変色した部分が発生するなど気になる箇所も多くなった気がします。
巾木の上部は照明によって上から照らされるので、ホコリが溜まっていると汚れが一目瞭然。逆に巾木の上が綺麗になっているだけで、部屋の印象も随分と明るく変わってきますよ。
この巾木、皆さんどのように掃除していますか?
巾木の役割
掃除に手間がかかる巾木、一層のこと無なければ掃除が楽なのに!とその存在自体に疑問を思われる方も少なくないともいます。
でも巾木にはしっかりとした役割があるので、無いと困ったことも起きてしまいます。
壁や壁紙の損傷を防ぐ
ルンバなどのお掃除ロボットを使っていると巾木に接触痕が黒く残っていることがあります。目の前に障害物があるとセンサーが感知して、減速はしますが、それでも巾木に軽く接触しています。
ブラバーに至っては、障害物に当たって方向を変えるので、巾木がなければ、水拭き用のクロスが直接壁紙に触れてしまい、壁紙を炒める原因にもなりかねません。
キャニスター型掃除機も取り回しの際に相当強い力で巾木に衝突することもあります。
巾木はこのような掃除機などが壁に直接当って壁紙を損傷するのを防いで、壁を守る緩衝材としての役割があります。
壁と床の隙間を保護する
こちらは工事中の我が家のフローリング貼りの様子です。
フローリングは壁際に木端を差し込みながら施工を行っていきます。
湿気や床暖房の熱によるフローリングの突き上げの防止のため、壁との間に若干の隙間を開けて施工する必要があるためです。
施工後の後日の写真がこちらです。
隙間が空いているのが分りますか?
この隙間にゴミが入り込んだりするのを防ぐために巾木は必要となるのです。
壁と床の接合面をスッキリ見せる
先ほどの写真をご覧いただくと分かるのですが、壁紙、フローリングといった異なる材料が接するこの接合部を綺麗に施工するのは、実は至難の業なのです。
巾木であれば、この接合部分を隠して、スッキリとした仕上がりを演出することが簡単に出来ます。施工上の手間もかなり省けるので、巾木がなければ工事費用も高いものになるかもしれません。
巾木の掃除が面倒な理由
巾木には大切な役割があるのは十分理解しているつもりでも、その掃除ともなるとやっぱり「面倒」ですよね。
なぜ巾木の掃除が大変なのか、それにはいくつかの理由があります。
- ロボット掃除機は使えないので、すべて手作業での掃除となる
- 巾木の総延長は相当の長さとなるため、一回ですべて掃除するのは困難
- 巾木の上部は埃が溜まりやすい形状をしているので、掃除してもすぐにホコリが溜まる
掃除は手作業
普段の掃除機をかけるついでに、巾木の掃除も一緒に済ませたいところですが、掃除機であれば、先端にブラシを付け替える手間が結構面倒。掃除機以外の掃除道具の用意もちょっと手間がかかりますよね。
床の掃除とは切り離して考えなければいけないので、ついつい後回しになりがちです。
巾木の総延長は?
我が家の二階の巾木の総延長を測ったところ、75メートルもありました。家具に隠れている部分もありますので、一度に掃除するのは…まず困難です。
少しづつでも計画的に掃除したいのですが、これも結構大変です。
巾木にホコリがたまりやすい理由
しっかりと掃除したつもりでも、いつの間にか現れるホコリ。そもそもこのホコリはどこからやって来るのか知っていますか?
答えは「壁」だそうです。
10/18に放送されたNHKのガッテン!でこのホコリについて取り上げていましたが、ご覧になりましたか?
参考 なぜ出るホコリ!原因はソコだった!?(NHKガッテン!)
しっかりと掃除したつもりでも、壁に静電気で貼りついたホコリまで、なかなか掃除することはありませんよね。
壁に張り付いたホコリは、やがて大きくなり床に落ちてくるそうです。巾木はこの壁の真下にあります。道理でホコリが溜まりやすい訳ですね。
巾木の掃除を減らすためには、壁のホコリ対策をするのが、実は一番有効なのかもしれません。
巾木の掃除方法
普段の掃除
我が家では100均で買ってきた写真のような箒とちり取りがセットになった「そうじセット」を使って巾木の掃除をしています。落ちたホコリもちり取りで集めることが出来るので、他の掃除道具が必要ありません。
気が付いたときにささっと掃除できるように、家中で7セットを常備しています。
さらにこの箒を使うと、巾木の下にある隙間の掃除も手間をかけずに簡単に行うことができます。巾木の下の隙間にも髪の毛やゴミが結構溜まっていますので、巾木の掃除と一緒に綺麗にしておきましょう。
黒ずんだ、茶色くなった巾木の掃除方法
先程の写真の赤い矢印部分、黒く変色しているのに気づかれましたか?
もう少し近寄って見てみます。
この巾木、ホコリは落とした後なのですが、黒ずんだ線が残ってしまっています。これ何か分かりますか?
実はこの黒い線は「壁紙を貼る際の糊が、経年劣化して、茶色くなった、あるいはそこに汚れが付着したもの」なのです。
触ってみるとちょっとネバネバした感触がしませんか?
壁紙を貼る際に使用する糊は、直後は透明なので、ハミ出していても見た目には分かりません。しかし経年劣化してくると次第に茶色に変色して汚れが目立つようになります。
「タバコを吸わないのに、部屋の壁紙にヤニが垂れた後のようなシミが出てきたのですが、何でしょうか?」
という質問を見ることがたまにありますが、これは施工の際に壁紙についた糊をしっかり拭き取らなかったことが原因で、糊が経年劣化して茶色くなってしまった場合が多いようです。
この黒ずみは簡単に取れます。使用するのはメラミンスポンジです。
メラミンスポンジはメラミン樹脂をミクロン単位で発泡させた硬度の高い骨格構造をしているため、対象物に傷がつく恐れもあります。まず目立たない場所で試してから使用する事をお勧めします。
このメラミンスポンジに水を含ませ、先程の黒ずみを軽くこすります。なおこの際に壁紙を一緒に擦らないように注意して下さい。壁紙が削れる可能性もあります。
如何でしょうか?写真右側の青く囲った箇所の汚れが落ちているのが分かります。
この糊が変色した部分を一度削り落としてしまえば、次からはホコリを落とすだけの簡単な掃除で、きれいな巾木を維持することができます。
最後に
今年もあと二ヶ月少々。年末にまとめて大掃除するのは大変な労力が必要です。
真冬に比べて天気が良ければ昼間は暖かいこの時期は、大掃除に適した気候です。掃除やメンテナンスに関係した過去の記事もまとめてありますのでご覧ください。
コメント
おはようございます♪
うちはトイレの床と洗面所の床をクッションフロアにしてますが巾木とクッションフロアの間のコーキングに黒く汚れが付着します。 なのでメラミンスポンジで汚れを落としています。
けっこう細かくやってるので1回で全部はできなくて何回かに分けてやってますがそのうち忘れるんです(笑) 思いだすと掃除したところがもう汚れてるのでまあ、気になったらやっています。
気を入れて掃除すると続かないかと思うので遊び感覚でやると続くかなあと…(笑)
おはようございます!
そうですよね、掃除という感覚でいると長続きしませんから、遊び心は必要ですよね。
確かにクッションフロアーの隅は黒い汚れが付きやすい気がします。湿気が多い場所なので致し方ないところでしょうか。
これも気がついたときに早めにやっておきたいものですよね。