今月は冒頭から9月の前橋の3時間ごとの天気をご覧ください。
9月は一年のうちで最も日照時間、降水量ともに多い月(*)ですが、今年の日照時間はかなり少なく、気象庁から9月27日に台風や前線の影響により、東日本と西日本で9月中旬から記録的な日照不足が続いていると発表されたほどでした。
*お住いの地域により異なります。詳しくは気象庁の過去の気象データ検索をご覧になってみてください。
このような気象条件だった9月の我が家の太陽光発電の結果をご覧ください。
太陽光発電設備に関するデータ
我が家の太陽光発電の設備に関するデータになります。
- 太陽電池モジュール(単結晶)…20.09kW(屋根15.17kW、ソーラーカーポート 4.92kW)
- 屋根勾配…1.5寸(屋根搭載・カーポート共)
- パネルの方位角…真南より2.45度東向き
- パネル設置場所…群馬県前橋市
- 買取価格…全量買取32円(税込34.56円)
- 夢発電システム利用…金利1%、支払回数120回(10年)、元利均等返済、毎月の元利金合計57,821円
特に断りが無い場合、発電量は我が家のパネル搭載量20.09kWによるデータです
パネルの仕様については、日本産業のHPをご覧ください。
9月の気象データ
過去40年間と昨年、今年のデータを比較してみました。
日照時間は過去40年間でも4番目に少なかった今年の9月でしたが、全天日射量はそれほど悪い数値ではありません(過去40年間では23番目)でした。
9月の発電量
一か月間の発電量は1580.84kWh(太陽光パネル1kWあたり78.7kWh)でした。
一条工務店のシミュレーションによれば9月の発電量は1,451kWhでしたから、シミュレーション比108.9%となりました。
9月のデータ
日射量と発電量の関係です。
3列目:日照時間…直射光によって物体の影が分かるくらいの明るさ(直達日射量が120W/㎡以上)
4列目:前橋地方気象台の計測した全天日射量(単位をMJ/㎡から kWh/㎡に変換)
全店日射量(kWh/㎡)=全天日射量(MJ/㎡)/3.6
なお全天日射量については気象庁のHPからダウンロードが可能です。
5列目:全天日射量をもとに我が家の屋根勾配と方位角を加味して計算した傾斜面日射量
6列目:損失0の予想発電量(傾斜面日射量×20.09kW/h)
7列目:実際の発電量
8列目:5,6列目を比較した損失係数(%)
となっています。用語についてはこちらの記事をご覧ください。
9月の最高気温の平均は27.7℃と8月に比べ3.8℃下がりました。
これからの時期は日射量は減少しますが、発電効率は気温の低下とともに上昇してきます。日射量も減ったとはいえ真冬に比べるとまだ多い時期なので、今月のような天候は痛いの一言に尽きます。
表をご覧いただくと分かりますが、特に今月のような天候の場合には日照時間を発電量と比較すること自体あまり意味がありません(直達日射量が120W/㎡未満はすべて日照時間0となってしまうため)。
傾斜面日射量と発電量
昨年9月の発電開始から1時間ごとの傾斜面日射量と発電量の関係のグラフです。発電量はパネル1kW当たりの数値となっています。データ数は4711時間分です。
黄色が9月のデータ、青が他の月のデータになっています。
曇りや雨の日が多かったためデータがかなりバラけているのが分かります。
我が家の一年間の発電量に関する結果を以前記事にしました。
一年間を通じで晴れの多い季節は、データが比較的綺麗な直線状に位置していること、発電効率は2月の気温が低い時期が一番高いことが良く分かります。
このような季節ごとの発電量の傾向、日射量との関係を把握しておくだけで、機器の故障にもいち早く気づくことが出来ると思います。
最後に
天候の悪かった9月ですが、売電額にするとおよそ54,633円になります。我が家の夢発電の返済額が57,821円なのでこの発電量でもおおむね返済額ぐらいはカバーできています。
気象庁の10月の長期予報によると、関東甲信越の日照時間は「平年に比べ晴れの日が少なく、日照時間は、平年並または少ない確率ともに40%」とのことです。
10月に入りましたが相変わらず気持ちのいい秋晴れにはなりませんし、台風の進路も心配ですよね。太陽光発電は勿論ですが、こう天気が悪いと農作物などへの影響も心配になってしまいます。
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