閑古鳥です。10月が終わったところで我が家の太陽光発電の結果をご覧いただきたいと思います。
太陽光発電設備に関するデータ
- 太陽電池モジュール(単結晶)…20.09kW(屋根15.17kW、ソーラーカーポート 4.92kW)
- 屋根勾配…1.5寸(屋根搭載・カーポート共)
- パネルの方位角…真南より2.45度東向き
- パネル設置場所…群馬県前橋市
- 買取価格…全量買取32円(税込34.56円)
- 夢発電システム利用…金利1%、支払回数120回(10年)、元利均等返済、毎月の元利金合計57,821円
特に断りが無い場合、発電量は我が家のパネル搭載量20.09kWによるデータです
パネルの仕様については、日本産業のHPをご覧ください。
10月の天気
データは前橋地方気象台の観測データです。前橋の10月の平均降水量が115.5㎜(1981-2010年までの30年のデータ)ですが、今年の10月の降水量はわずか16.5㎜。それだけ今年の10月は天気に恵まれました。
日照時間も当然長く、211時間となっています。日照時間の定義は、直射光によって物体の影が分かるくらいの明るさ(直達日射量が120W/㎡以上)のことです。
ここ115年間のデータを見たところ、10月としては過去7番目に日照時間が多い年となっていました。
2015年10月の発電量
発電量 2,125.7kWh
売電単価 34.56円(税込)
売電額 73,464円
一条工務店のシミュレーションによれば9月の発電量は1,511kWhとなっていますので、シミュレーション比140%となりました。4月の予想値が2,031kWなので、それも上回る発電量にはハッキリ言って驚きました。
もともと一条工務店の予想発電量はデータが保守的に算出されていること、パネルをはじめ機器の劣化もまだほとんどない状態なので、これだけ晴天に恵まれれば当然の結果かもしれません。
発電効率
太陽光の発電量を求めるの計算式は
発電量=傾斜面日射量×パネルの容量×損失係数
となっています。詳しい用語についての説明は過去記事をご覧いただき、今回は省略させていただきます。
10月のデータ
10月のデータを表にしたのが、こちらの表になります。
2列目:日照時間
3列目:前橋地方気象台の計測した全天日射量(単位はMJ/㎡、メガジュール)
4列目:単位をMJ/㎡から kWh/㎡に変換、(1kWh = 3.6MJ)
5列目:全天日射量をもとに我が家の屋根勾配と方位角を加味して計算した傾斜面日射量
6列目:損失0の予想発電量(傾斜面日射量×20.09kW/h)
7列目:実際の発電量
8列目:6,7列目を比較した損失係数(%)
となっています。
(傾斜面日射量)×(パネルの容量)で計算した発電量より、実際の発電量が下回る原因は主に
- パワーコンディショナーによる損失
- パネル温度の上昇による損失
- パネルの汚れなどによる損失
となります。日々の損失係数を見ていくと黄色の数値は異常値となっており、これを控除すると概ね18%前後になっています。
この黄色の部分については気象台と我が家の日射量が異なったためと思われます。わずか数キロですが雲のかかり方によっては、このような結果になる日もでてきます。
前橋の次に我が家に近い伊勢崎市のデータを見ると、15キロほどの距離にもかかわらず、日照時間が1時間以上違う日もありました。このような場合と曇りで日照時間の少ない日に異常値になってしまうことが多く、正確に求が難しいようです。
この黄色のデータを控除して、傾斜面日射量と発電量の関係をグラフにしてみると
発電量は1kW/hあたりの数値(発電量/20.09kW)です。近似値線を引いてみると、一直線上に綺麗にデータが並んでいます。
直線の傾きも9月(9月はY=16.06X)に比べると若干大きくなっており、おなじ日射量でも発電量は9月より多少多くなっています。
10月の損失係数
9月と10月の最高気温の平均はそれぞれ25.4度と22.5度になっています。一か月で約3度、最高気温の平均が低下しました。これにより9月に比べて発電効率は上昇しています。
9月の損失係数は19.82%にだったのに対して、10月は18.25%。気温の低下によるパネル温度の低下により、1.5%ほど発電効率が上昇したことになります。
10月の損失係数18.25%のうちパワコンの損失が約5%なので、パネル温度の上昇による損失と汚れによる損失は13%程度となるかと思われます。
今日は久しぶりに一日雨の予報です。パネルにも若干汚れがありましたので、雨で少し洗い流してもらいたいものです。本当は夜の間に降ってもらって、昼間は晴れていれば一番いいのですが^^
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