【2017年12月分の電気代】昨年より3000円も電気代が高くなった理由とは

電気代
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前回の投稿で触れましたが、今年の我が家は10/19より床暖房の運転を始めました。

この時期、日中は日差しさえあれば床暖房は停止状態になっています。気温も真冬に比べて高いので、電気代をあまり気にせず、快適優先で暮らしています。

ところが届いた電気料金の請求書を見ると意外と高かった、が正直な感想です。

意外に見落としがちな点ですが、うっかりすると高い電気代を払う羽目になることになるポイントについてご紹介しておきます。

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契約基本情報

まず我が家の電気料金の契約内容をご紹介しておきます。

電化上手の契約内容

契約種別 電化上手、10kVA(基本料金2,160円)

料金単価(単位:1kWhあたり)

・昼間(10時~17時)38.72円(夏季:7/1~9/30)、31.73円(夏季以外)

・朝晩(7時~10時、17時~23時)26.01円

・夜間(23時~7時)12.25円

居住場所 群馬県前橋市

家族構成 二世帯6人(親世帯2名、子世帯4名)

施工面積 47坪

我が家で契約している「電化上手」は現在新規募集をしていません。現在の東京電力のオール電化向け電気プラン「スマートライフプラン」との違いについては、詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。

関連記事 東京電力のオール電化向け「スマートライフプラン」の落とし穴と電化上手との比較

なお我が家は共有二世帯住宅で施工面積も47坪と広めになっておりますので、電気代も通常のお宅と比べて高くなります。その点考慮してご覧ください。

12月分の電気料金

電気料金

今回の電気料金の請求期間は11/8-12/6までの29日間です。12月分の請求となっていますが、使用期間から分かるように、ほぼ11月に使用した電気代になっています。

東京電力エナジーパートナーのオール電化向け電力プラン「電化上手」の電気使用量のお知らせ(検針票)

電気代は16,954円と前月比で1,799円高くなりました。前年同月比では3,029円も高くなっていますが、内容はあとからみてみます。

電気使用量

電気使用量は844kWhと前月に比べて160kWh多くなりました。前年同月比でも68kWh多くなっています。

電気使用量と電気代の関係

2016年4月からの毎月の電気使用量と電気代をグラフにしたもの、また冷暖房使用時期は色塗りし、冷暖房使用時とそれ以外の中間期との電気代を分かりやすくしたグラフ

昨年4月からの電気代(請求額)と電気使用量をグラフにしてみました。青色の部分は冷房を稼働していた時期、黄色は床暖房を稼働した時期です。

夏は冬に比べて昼間のエアコン使用が多いため、電気使用量の割に電気代は高くなります。またオール電化プラン「電化上手」の場合、6月から9月まで昼間料金に対して、オール電化割引(5%)がないことから、さらに電気代への影響も大きくなっています。

全電化住宅割引額=割引対象額 (電力量料金)×5%
ただし割引対象額は、夏季の昼間時間(毎年7月1日から9月30日の毎日午前10時から午後5時まで)に 使用された料金および燃料費調整額は除きます。

さらに我が家では、昨年と比べて中間期(黄色と青で塗られていない部分)が縮小しつつあります。冷暖房の使用期間が長くなるとともに、中間期に窓を開ける生活は最近ではかなり少なくなってきたのが分かりますね。

高気密高断熱の住宅の暮らし方に慣れたのか、それとも単純に春と秋が短くなっていた結果としてなのか、判断に迷うところではあります。

電気代が大幅に高くなった理由

12月分の電気代は昨年に比べて3,029円と大幅に上昇しました。

このうち原因の半分は燃料調整費の上昇(1.62円/kWh)と再生可能エネルギー発電賦課金の上昇(0.39円/kWh)によるものです。これだけで約1,500円電気代は上昇しています。

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燃料調整費の主な構成要素の原油や石炭は、今年6月以降価格が上昇してきました。来年の燃料調整費に影響が出るかもしれません。影響を抑えるためには電気使用量を減らすしか方法はありません。

残り約1,500円の電気料金はなぜ増えたのでしょうか。

気温による影響

まず疑うのは期間中の気温変化でしょうか。気温が低いと、エコキュートの沸き上げ、床暖房の消費電力にまともに影響が出ます。これについては原因特定のため時間帯別に見ていく必要がありそうです。

今回請求期間の時間帯別の電気使用量と平均気温をグラフで確認してみました。

2016年と2017年12月分の時間帯別の電気使用量と平均気温をグラフにし比較

この期間中、気温は昼間は昨年並み、夜間は2℃ほど低かったようです。昨年より電気使用量が目立って増えていたのは3つの時間帯です。

2016年と2017年12月分の時間帯別の電気使用量をグラフにして比較し、使用量が増えた時間帯を①~③記号を付けて表示したもの

①~③とも電気使用量が増えた理由がそれぞれ違っています。

①夜間の気温に左右されるエコキュートの消費電力

②床暖房の通常運転の時間見直し

エコキュートの湯切れ!

エコキュートがこの時間に運転しているとは、まったく気が付きませんでした。湯切れを起こして深夜を待たず沸き上げを始めている日が5日間確認できました。

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こちらの記事で考えてみましたが、真冬のエコキュートの消費電力はおおよそ7.5kWh、これが夜間の12.25円の単価で沸き上げるところを、晩の単価26.01円で沸き上げるでは電気代もかなり変わってきます。

例えばこちらは11月20日のグラフ。

2016年、2017年11月20日の時間帯別の電気使用量と平均気温をグラフにし比較

20時、21時と本来であれば0.5~1kWh程度に収まっている電気使用量が、二時間で5.4kWhと大幅に増加しています。

先ほどの①~③の部分の電気料金をそれぞれ確認してみると

2016年と2017年12月分の時間帯別の電気代を比較したグラフ

エコキュートの湯切れによる電気代のアップは、(これだけの理由でないかもしれませんが)約800円にも上ります。

エコキュートの沸き上げの湯量設定を変えている場合など、本格的な冬を迎える前によく確認しておかないと、我が家のように無駄な電気代を払うことになります。

エコキュートの機種が異なりますから設定方法がそれぞれ違いますが、我が家では湯量を「おまかせ 標準」から「おまかせ 多め」に変更しました。

なぜこの設定になっていたのかは、今もって分かりません。

最後に

今年の冬は寒くなるかもしれません、というか実際に既にかなり寒いような気がします。

昨日12月11日に気象庁からエルニーニョ監視速報(No.303)が発表されました。

これによると「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」そうです。ラニーニャ現象が発生すると、冬は寒さは厳しくなる傾向があります。

実際に12月に入ってから昨日までの、当地の気温を昨年と比べると

2016年、2017年12月1日から10日間の時間帯別平均気温の違いのグラフ

昨年より2.4℃ほど低い状態です。このまま寒い日が続くと電気代にも大きく影響が出るかもしれません。

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